ハワイ道中記2015 その3

日本人はかように、事前の規制を重んじる、という話をしておりました。
事前の規制や決まりがあれば、日本人はその範囲で安心して行動でき(そのため自己責任で判断するとか、自由競争とかいう観念が育ちにくい)、何か問題が起こると、そのときに白黒つければ良いとは考えずに、事前に何をやってたんだ、という話になって結局「自粛」に至る。日本社会で良く見る話です。

もっとも私は、これを悪いことだとは思っていないし、規制緩和・自己責任・自由競争を徹底するのが正しいとも思っていません。同じような話を何度もしましたが、これは国民性の問題であって、どっちが望ましいとかいう話ではありません。
大昔から、狭い国土で台風や地震や津波に脅かされながら、みんなで協力して農作業に従事してきた日本人は、その狭い社会の中の人々が気持ちよく働けるように、調和を重んじ、何ごとにも遠慮(事前規制)をし、何かするにしても事前の根回しが必須とされた。
アメリカ人は、イギリスから飛び出して、アメリカやハワイを開拓し(そして原住民を大量虐殺し)、自分の住むところをどんどん拡大していった。根回しや遠慮や全体の調和という考え方自体を持たなかったのでしょう。

今回のハワイで、遊泳規制が出ているのにビーチで泳ぐ人たち、一歩間違えると死んでしまうような大岩からどんどん飛び込む人たち、そしてそれらを取り締まろうともしない当局、そういうのを見て、改めてそんなことを感じました。
日本は今後も、小沢一郎の「日本改造計画」(のゴーストライターの学者)が目指したような社会にはならないだろうし、司法改革などというものも失敗に終わるだろうと思います。

さて、全然ハワイの話でなくなってきたので、タイトルに「道中記」とあるとおり、道中のことをざっと書きます。

1日目。昼ころ、ホノルル空港からシェラトンホテルに到着。空港でJTBの人に「今日は晴れて良かったですね、昨日までバケツをひっくりかえしたような雨でした」と言われる。チェックイン後、遊泳規制に気づかず息子とビーチで泳ぐ。夜、一人でホテルのバー「ラムファイア」へ。

2日目。遊泳規制の貼り紙に気づくも、昨日より泳ぎに来ている人は増えていたので、同じように泳ぐ。今年もオプションのクルーズで船に乗る。そのゲストになぜか「ジバニャン」(の着ぐるみ)が来て、一緒に撮影できるイベントあり。アメリカ人の商魂たくましいと思う。

3日目。ロイヤルハワイアンホテルの「マイタイバー」へ。アラモアナセンターなどで買い物。

4日目。懇意の知人と合流し、車でノースショアなどへドライブに。ジャンプ・ロックから飛び込む人たちを眺める。名物のフリフリチキンとシュリンプを食べる。

5日目。ホテルのプールとビーチで終日遊泳。

6日目。帰国日。ハリケーンが迫っているらしく、その影響か分からないけど帰りの飛行機(デルタ航空)のアトランタからの到着が遅れ、空港で4時間半ほど足止めされる。ラウンジでウイスキーを何度もお代わりしたので女性係員に顔を覚えられたか、お代わりのたびに「まだ飲むの?」という顔で「Oh!」と言われる。その後、機中泊の上、無事帰国。

書いてみると、典型的な日本人のハワイ旅行という感じで、特に変わったことはしていないのですが、またそんな中から感じたことなど、もうしばらく続きます。

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