PTAと地域活動への「ただ乗り」について

PTA問題については、引き続き、ちらほらとご意見メールをいただいております。

もっとも、「これ読んでください」って感じでリンクをたくさんはったり、一気にたくさんのメールをお送りいただいたりすると、私のアウトルックが「迷惑メール」と判断してしまいますので、ご注意ください。

また、「PTAが抱える問題をわかってください」的なメールをいただいても、どこの誰が(名乗ってくる人はいない)、具体的にどんな問題に直面しているのかについて、何ら言及がないので、この問題に興味を持つ私としても残念ながら論評のしようがありません。

私自身は、繰り返しになりますが、PTA活動は重要で、私も今後その中で求められる役割を果たしていくつもりです。結社の自由だから加入を強制はできませんが、PTAには加入しないけどその成果(教師や地域との意思疎通、行事運営の円滑化など)にただ乗りするような生き方は、他人がするのは勝手だけど、私自身は恥ずかしいからしたくないと思います。

 

その延長上で、似たような話をします。

例年この季節は、地元の夏祭りや盆踊りやらで、私もPTA役員の一人として運営に関わり、町内会の中堅や長老さんたちとお話しする機会が多いです。

私が居住する大阪市西区は、近時、マンションがどんどん新築されており、私の地域の幼稚園・小学校の園児・生徒数は増加の一途をたどっています(私自身も4年前に東成区から引っ越してきた新しい住民なのですが)。

町内会としては、新築マンションが建つと、そこの管理会社か自治会長と話に行き、マンション住民が町内会に所属してくれるようお願いするらしいのですが、最近は、断ってくる人も多いとのこと。月々の管理費が数百円あがる程度ですが、権利意識の強い住民は「よくわからない活動に数百円でも出すのはイヤ」と言ってくるのだそうです。

 

町内会の長老はなげきます。

うちの地域がなぜ、公立の学校も幼稚園も伝統がある人気校とされるのか、小学校には全国有数の広い運動場と大きいプールがあるか、西区の中でもとりわけ街並みもきれいとされるのか(この地域にマンションがどんどん建って、しかも売れるのは、そういった地域としての評判も大いにあるはずです)。

それは明治のころから、地域の人たちが町内会を結成して、公のインフラ整備のために寄付をしたり募ったりして協力してきたからだと。

これから地域に入ってくる人が、町内会には入らない、でも町の公共設備は使うというのも、まさに「ただ乗り」ということになります。

 

町内会も任意団体ですから加入を強制できず、この手のただ乗りは「違法」ということはできません。でも私は上記のとおり、そのような生き方は恥ずかしいと思っています。

それを恥ずかしいと思わない人が増えれば、共同体というものが崩壊していくことになります。その先にあるのは、ずいぶん異質な社会でしょう。それが果たして、良いものであるかどうかはわかりません。

やや抽象的な締めくくりになりましたが、ひとまずこのへんで。

“PTAと地域活動への「ただ乗り」について” への1件の返信

  1. 確かに恥ずかしいことですが、恥知らずが多くそれを許すと町内会の維持存続も危ういでしよう。
    それで先生に伺います、タダ乗りしている未入会者に対し、タダ乗り分の費用請求はできないものでしょうか?
    町内会で維持している施設(ゴミステーション、町内清掃、除雪排雪費用等々)の管理費用を請求できないでしょうか。勿論、会費不払いの者もその利益を享受し、利用しています。

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