| 憲 |
「やっぱり、ママと同じような立場の人、つまりおかまさんも来られるんですか?」 |
| 花 |
「そうね、ミナミの同業者の人とかよく来るわよ。ショーパブの有名人とか」 |
| 憲 |
「ああ、そういう人とも、おかま界のつながりがあるんですね。でもおかまバーっていうと、どうしてもショーパブとか、賑やかにショーをやってるところを想像しがちだけど、ママのところは違いますよね。カウンターがあって、静かな音楽が流れてて。
『シカゴはおかまバーのくせに暗い』っていう人もいるけど、それはおかまバー イコール ショーパブという固定観念からくる誤解なんですよね」 |
| 花 |
「うん、そう。うちは騒がしくするところじゃなくて、こうしてゆっくりと、お話をするところなのよ。私の店は『癒し系』なのね。それに、おかまバーっていうと、どうしても固定した騒がしいイメージがあるから、私は、ここはおかまバーじゃない、ゲイボーイがやってるゲイバー だと思ってるの。」 |
| 憲 |
「ゲイバーですか。おかまとゲイの違いって、どう考えておられますか。いろいろ定義の仕方はあるみたいですが」 |
| 花 |
「そうね、イメージの問題なんだけどね。でも何となくわかるでしょ、美輪明弘さんをおかまとはあんまり言わないでしょ。あの方はゲイボーイだと」 |
| 憲 |
「ああなるほど、ああいう感じを目指されてるわけですか。で、そんな癒し系のゲイバー、最近多い客はどんな感じの人ですか」 |
| 花 |
「最近のご時世かしらね、会社でいろんなストレスを抱えて、愚痴を言いにくる人が多いわね。根が真面目なだけに、抱えこんじゃうことも多いんでしょうね。それから、「業者」以外でも、おかまとか、おなべとかもやっぱり多いわ」 |
| 憲 |
「ああ、商売抜きにして、ホントに性同一障害で悩んでる方ですか。やっぱり、ママならそういうマイノリティの気持ちもわかってくれる、そう思ってお話しに来るんでしょうねところでどうして僕の膝なでるんですか?」 |
| 花 |
「癒しにはスキンシップも大切なのよ」 |
| 憲 |
「いえ僕は今のところ取り立てて癒しは必要ないですから・・」 |