京都の最近のブログ記事

先日、半年ぶりくらいにこの店に行きました。

今は年に1、2回しか行かないですが、以前私が、本業の傍ら京都で司法試験予備校の講師をしていたころは、毎週1、2回は行ってました。

 

サンボアといえば、大正時代の神戸を発祥とし、現在(これを書いているのは平成23年5月)、大阪に7店、京都に3店、東京に3店を数える名門です。故・山口瞳の「行きつけの店」(新潮文庫)には、「サンボアは、諸説あるけれど、日本最古の酒場だと言ってもいい」とあります。

最近はやりのハイボールで「サンボアスタイル」というのが全国区になりつつあって、これは、冷やしたサントリーの角瓶のダブル(60ml)に、氷なしでソーダを注ぎ、レモンピールで香りをつけるというものです。

もっとも、サンボアなら必ずこのスタイルという決まりがあるわけでなく、京都の3店ではいわゆるサンボアスタイルのハイボールは出てきません。ここ木屋町サンボアでは、ウイスキーはスーパーニッカ、氷入り、レモンピールなし、というのが定番です。


そのスーパーニッカも、当方が酒好きであり、大阪への帰りを急ぐため素早く酔い心地になりたいのを分かってもらっていて、マスターの中川氏が私に出してくれるハイボールは、優にダブル以上は入っていたように思います。

いつだったか、マティーニをオーダーしたとき、ミキシンググラスにゴードンのジンがドボドボッと音を立てて入り、それを目の前で見ていた客の御婦人が「えらくたくさん入ったわね」と驚きました。マスターは平然と「いやあ彼は好っきやからね」と言いつつマティーニを作りました。カクテルグラスに入りきらないので、いつも、ちょっと飲んだらまたミキシンググラスから足してくれました。

あるとき「ジンはどれくらい入ってるんですか」と尋ねたところ、マスターは「うーん100(ml)くらいかなあ」と答えました。ダブルどころか、トリプルを超えています。

私は全国すべてのサンボアに行きましたが、ここ木屋町サンボアの融通無碍さが大好きです。この店の濃い味のハイボールやマティーニを思い出すたび、また京都に行きたいなと思ってしまうのです。

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