2011年8月アーカイブ

気がつくと前回のブログから4カ月も経ってしまっていて、ややあせっての更新です。

標題の「自己肯定感」という言葉は、少年事件の専門家のなかではよく使われます。その意味は、読んで字のごとく、その人が自分自身のことを肯定的に感じることができるかどうかということです。

非行等を行う少年のなかにはこの自己肯定感に乏しい者が多いといわれることがあります。たしかに、私も多少なりとも少年事件を担当させていただいたことがありますが、そのような傾向はあると思いました。

どうして自己肯定感に乏しいと非行を行いやすいかと言うと、そのような少年は、どうせ自分なんて何をやってもうまくいくはずがないとか、どうせ自分なんて普通の人間じゃないから警察に捕まろうが少年院に行こうがどうなってもいいし親も悲しんだりしないとか決め込んでしまいやすくなり、そうなると、いろいろな意味で社会のなかで消極的な選択肢をとりがちであったり、また、物事を被害的に受け止めがちになったり、自分を大事にする行動がとれなくなるなどという理由があげられます(私なりの理解です)。

ではどうすれば少年の自己肯定感は上がるのでしょうか。

考えてみれば、これまで非行をしたことがない私は今までに自分が有能だと思ったことはあまりなかったのですが、しかし、なぜだかいつも根拠のない自信だけはあって、だから投げやりにならずにはすんでこれたように思います。そして、それはどうしてなのだろうかと思うことがよくありました。

その答えは、私が大人になってから、少し分かってきたように思います。なぜなら、私は大人になるにつれて自分がどれだけ親や家族から大事にされて育ってきたかということを、心底実感できるようになってきたからです。私のなかにあった根拠のない自信の正体は、自分は親から大事にされている大切な存在なんだということを、少年時代から常々と感じてこれたことにあるのではないかと思います。

他人から愛されていると感じることは、子どもに大きな安心感を与え、自分自身を肯定的に捉えることができるようになる最大のきっかけになると思います。

ですから、私は、いつも、警察所や鑑別所にいて寂しい思いをしている少年に対して、親や保護者がどれだけ心配しているかということをたくさん伝えます。多くの少年は親が心配してくれていると聞くと喜んだり、どうして非行なんてしてしまったのだろうかと泣き出したりもします。

非行を行ってしまった少年には立ち直ってほしいですが、非行とは無縁かもしれない多くの(?)ブログ閲覧者の皆様、楽しいお盆休み・夏休みには是非とも子どもをかわいがってあげてください。そして、子どもの自己肯定感アップを目指しちゃってくださいね!!

 

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