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弁護士を目指す方たちへ

弁護士を目指す方たちへ
■ その6【司法試験制度改革期を切り抜けよう】
1.新司法試験制度の概要
2.新制度の目指すもの
3.これからの勉強法は


その6 司法試験制度改革期を切り抜けよう

 少しはロースクールのこととか最近の制度改革のことも書いとかないと、ということで、思いつくまま書いてみました。思いつくままなのでいろいろ脱線しますけどご了承ください。


1.新司法試験制度の概要

 司法試験制度が大幅に変わって、日本版ロースクールすなわち法科大学院制度が始まります。
 大学卒業後に法科大学院に入って、法学部出身者は2年間、多学部出身者は3年間の教育を受ける。その上で、「新司法試験」を受けて、合格すると、1年間の司法修習を経て、法曹資格を得ることになる。ロースクールは平成16年4月開始。ロースクール入試に、すでに(平成15年夏)実施された適性試験の成績や、大学での成績を加味して、入学の可否が判定される。そして、ロースクール初の卒業生が出る平成18年から、新司法試験がはじまる。
 * こういうことはたぶん「当事者」である受験生のみなさんのほうがよくご存じですよね。法科大学院の募集要項については各大学がパンフを出してるはずだし、新制度の概要についても各予備校のパンフに紹介されてますからね。以後、もしなんか間違ったこと言ってたら教えてください。以上脱線でした。今後脱線するところはわかりやすいように*マークをつけときます。

 制度改革の目標の一つは、合格者を増やし、法曹人口を増やすことだと言われてます。僕が合格した年(平成10年)に800人くらいだったのが、平成15年には1500人、さらに平成18年以降は3000人が受かることになるらしい。ロースクールを出ると7、8割が受かるという、医師国家試験のような制度を想定したとか。
 もっとも、国に認可されたロースクールの入学者数を合計すると6000人くらいになるらしく、それだと6000人のうち3000人、つまり半分の合格率となる。しかも、新司法試験を受験できるのは、ロースクール卒業後5年間のうちに、3回に限り受験できる、という制度になるらしい。誰でも受かる司法試験、というわけにいかないことは変わりありません。

 * 「5年以内に3回」で受からないと、ロースクール出ただけ、ということになってしまう。現在でも、何年勉強しても司法試験に受からない、という方はかなり多く、そういうことをなくすのも新制度の目標といわれてるようですけど、上記の次第で、やはりいつまでも受からない方が出てしまうのが現実なんでしょう。
 ただ、ロースクールに受かって卒業すれば、単なる「司法浪人」でなく「ロースクール卒業生」という肩書きはつくから、「何年も勉強やって何も残らない」という悲惨な事態は回避することができる。そもそもロースクールに受からないという人も出るかも知れないけど、そういう人は早めに(「司法試験受験生」になる前に)あきらめがつくんでしょう。
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2.新制度の目指すもの

 ところでこの制度改革、実際なんのための改革なのかなあと正直思うところです。法曹人口を増やす、それにより来るべき訴訟社会に対応する、国際的にも通用する司法制度にする、とかいろいろ言われてますが、それは現行制度のもとでもできるんじゃないか、と思うんです。たしかに、弁護士の数はもっと増やしたほうがいいと思うけど、それなら現行司法試験の合格者を3000人にすれば足るんじゃないか。
 * 弁護士はたいてい忙しいです。日本では弁護士はまだまだ足りてないと思う。中にはヒマな弁護士もいるみたいですが、現在の需給バランスで弁護士がヒマ、というのは、たぶんその弁護士に何らかの問題があると思う。司法改革で弁護士の数が増えると弁護士が仕事にあぶれる、ということを危惧する人もいますが、そういってるのはたいてい、ヒマな弁護士なんだと思う。たぶん。

 それから、ロースクールでは、理論としての法律学だけでなく、実務的観点から、書面作成をしたり、ディベートしたりもするんだとかいうけど、それなら現在の司法研修所の規模を拡張して、2、3年くらいみっちりと司法修習すればいいんではないか。
 * そもそも実務なんて、自分で体張ってやらないと学べないもんです。教室で学ぶことはあくまで「真似事」です。自分の名前と自分の責任で仕事やってる実務家のはしくれである僕としては、ロースクール卒業生が「僕、ロースクールで実務を学んできました」なんていうと、正直、しらけてしまうと思います。なんか昔ふうの職人みたいなこと言ってますけどね。
  ロースクールで実務教育すること自体が悪いこととは思わないけど、それにあまり過度の期待はしないほうがいいと思う。さっさと実務の世界に放り込むのがいちばんの実務教育です。

 結局、制度改革のホンネは、司法修習にかける予算を減らしたい、ということなんでしょう。司法修習の期間は、当初の2年間から、現在1年半、新制度では1年とどんどん短縮されていきますし、司法修習生の給与は、いま議論されてるところみたいですが、新制度では支給されないとか、貸与制にして後で返還させるとか言われてますしね。
 * 給与を貸与制にして、しかも裁判官や検察官に任官した人は返還しなくていいということも検討されてるようです。こういう議論を聞くにつけ、司法修習制度って、やはり裁判官や検察官の養成のための制度なんだなあとつくづく思うところです。
現行制度もそうですが、司法試験〜司法修習という一連のプロセスは、司法試験に受かって全国から司法研修所に集まってくる人の中から、エリートを選抜して裁判官・検察官として国の司法機構・検察機構に取り込むための仕組みなんだと思います。
 * あと、もうひとつのホンネとしては、司法試験予備校に流れていってしまってる司法試験受験生を大学に取り戻す、ということがあるんでしょうね。本来それは、大学教育を充実させることによって果たされるべきなんだけど、そうではなくて、「新司法試験は国家がお墨付きを与えたロースクールを出てないと受験できない」ようにするという、やや権威主義的な方法によってそれを果たそうとしているのだ、というのは穿った見方かな。
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3.これからの勉強法は

 あれこれ言っても、もうとにかく、制度は変わってしまいました。受験生の方々は、今後、それを前提に勉強していかないといけない。
 これまである程度勉強を進めてこられた方は、現行司法試験がそのまま続く平成17年までに受かるよう、全力で勉強をしてください。これから勉強をはじめようとする方、勉強を始めて間もない方は、制度の変革期、どう勉強していいのか迷いがあるかもしれません。現行司法試験を前提にした勉強でよいのか、ロースクールを念頭において勉強すべきなのか。そして、いつ勉強をはじめればよいのか。今すぐなのか、それともロースクール制度の全容が明らかになるまで勉強を開始するのを待つべきか。
 これに対する結論を先に申しますと、ロースクール入学を考えている人も、現行司法試験で受かりたい人も、すべき勉強の内容には何も違いはない、そして、受かりたいならとにかく今すぐにでも勉強を開始すべきだ、ということです。
 法曹になるために法律学を学ぶ、ということには何ら変わりはありません。制度が変わっても、この点には何も変わりはないのです。
 * 法律学の教科書(基本書)を読んで普通に勉強してきた人なら、勉強方法を変える必要は全くありません。予備校のテキストなんかで、択一試験用テキストとか、論文試験用テキストとか、司法試験に特化してしまってるものがありますが、こういうので勉強してる方は今後どうするんでしょう。ロースクール試験用テキストとか、新司法試験用テキストとかが出て、テキストを全部買い換えるんでしょうか。  
 オーソドックスな勉強がよい、と、このホームページでも繰り返し述べてきましたが、制度の変革期にはなお一層そのことがあてはまると思います。

 そして、勉強を開始する時期としては、今すぐにでも開始してください。気持ちの上では、平成17年までに、現行司法試験制度で受かるという気持ちで初めてください。
 * 僕は平成8年に勉強を始めて、1年目に受けた平成9年の司法試験で、択一に合格、論文試験は不合格でしたが評価はC(1501〜2000番)でした。1年かそこら、しっかりがんばると、B評価(1001〜1500番)くらいは到達できるんではないか。1500人が受かるとなると、それで合格できるわけです。

 では、平成17年までに受からなかったらどうするか。平成18年以降は現行司法試験枠での合格者が大幅減になる、不利ではないか、という心配を誰しも持っておられるでしょう。しかし、私は、さして心配する必要はないのではないか、と思っております。ロースクール制度が始まると、これから法曹を目指そうという若い人はロースクール試験に流れていく。現行枠での合格者数は減りますが、その分、現行枠で受ける人も減ります。平成17年まできっちり勉強してきた人なら、縮小された現行枠で受かるのもそんなに難しいことではないと思います。
 * 若い受験生がロースクールの方に流れると、現行枠で受験するのは多くはベテラン勢ということになりましょう。ベテラン勢というのは、実は恐れるに足りません。長く勉強やって受からないというのは、どこか勉強方法を間違っているか、司法試験との相性がよっぽど悪いかのどちらかだからです。効率よく勉強していけば、そういうベテラン勢を追い越しいくことは難しいことではないと思います。

 とにかく、法曹になりたいという熱意があれば、制度の変革を恐れず、勉強を進めていけると思います。がんばってください。
 * 本文より脱線のほうが長くなってしまった気がする・・
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