公募校長と幼稚園民営化のゴタゴタなど

大阪市西淀川区で、民間から公募の小学校長が、校内のPTA会費を持ち出していたとか、学校をほとんど欠勤しているとかの問題で、更迭(つまりクビ)になるそうです。これ、お金の持ち出しが事実だとすると、窃盗罪や横領罪にあたる刑事事件です。

公募校長といえば、港区の小学校で「自分のスキルを活かせない」と言って3か月で辞めた人がいたし、生野区では教頭先生を土下座させた校長がいたとか。

 

橋下市長は、公募制度自体に問題はなく、成果はあがっていると強弁しているようです。

大阪市の職員が問題を起こした際には、組織や制度自体に問題があるかのように苛烈な処分を行いつつ、一方で、公募の区長や校長が凄まじい高確率で不祥事を起こしているのを問題なしとするのですから、呆れるほかありません。

 

さて、来週は、大阪市会で、大阪市の幼稚園民営化の是非が採決されるようです。

ここでも書いたと思いますが、昨年11月の議会で、19の幼稚園のうち、5園が廃園、またはこども園へ移行することが可決され、残り14園については民営化が否決されました。この否決された14園について、あれから半年しか経っていないのに、橋下市長はまた民営化を諮るのです。

 

否決されたばかりなのに、同じ議案を出して可決されるはずがないじゃないか、と私はタカをくくっていたのですが、ウワサでは、どうもそうではないようです。

前回は、上記14園の民営化には維新の会以外は反対しましたが、今回は、公明党の議員の方々が、維新の会に歩み寄って、今回は一部だけ賛成に回るというウワサです。しかも、上記14園のうち、公明党の市会議員がいない西区、天王寺区、中央区の幼稚園だけが、民営化されるというウワサです。

これはもちろん、根も葉もないウワサにすぎず、まさかそんな、あからさまな談合で公立幼稚園が潰されるとは思っていません。

公募校長の不祥事が連日起こっている中で、幼稚園の運営全体をいきなり公募に委ねるなどという議案が通るとは思いません。

 

なんだかゴタゴタした話ですが、大阪市では今、子を持つ親がこういったつまらない話で疑心暗鬼になっているという現状の一端を紹介する次第です。